利用者さんから教わる「恩送り」

訪問看護師のみっこです。

先日、とある利用者さま宅へ訪問しました。
この方は、主に理学療法士のリハビリが中心なので、訪問看護師の体調チェックは月に1回程度で関わらせていただいています。
お話し好きな方ですので、若いころの苦労話を含めいろいろなことを教えてくださるのですが、
先日の訪問では、胸が熱くなる教えを頂きましたのでブログでシェアいたします。

年齢は80歳代半ばのこの利用者さま。
柿の木を10本新たに植樹したそうです。
知人からは、「柿の実がなるころには、あんたはおらんばい」と笑われたそうです。
ご存じの通り、桃栗三年柿八年といいますので、年齢から考えると知人がおっしゃったことも間違っているわけではありません。
しかし、この利用者さまは私に次のように教えてくださいました。

「この柿の実は自分が食べるために植えたんでもないし、特定のだれかのために植えたんじゃない。
この実が立派に実るころ、おなかをすかせた誰かの口に入るだろ。たくさん実れば、その分だけたくさんの人を喜ばせることができる。
自分たちも、昔の人たちが植えた果樹を食べさせてもらって大きくなったろ。同じことをする、ただそれだけだよ」

Pay it forward(ぺい・フォワード)という言葉があります。直訳すると「先に払う」という意味ですが、日本語では「恩送り」と訳されることが多いですよね。
自分が受けた善意を他の誰かに渡す。そのことで善意をその先につなぐ。
つまり、善意を与えてくれた本人に恩を返す代わりに、他の誰かに(先に)善意を送ることです。

訪問看護というお仕事を通して、私は実に多くのことを学ばせていただいています。尊い仕事に感謝です!
画像は、この利用者さまの育てている松!!